肛門の構造や男女の痔の違いはどうなっているの?

投稿日:2020年10月23日 更新日:

男女の痔って違うの?肛門の構造って?

肛門はまず歯状線を境に二分されます。
肛門の縁から1.5~2.0cmほど奥にある歯状線は直腸と肛門の境目であり、この線より奥は痛みを感じません。
そのため歯状線より奥にできる内痔核も痛みがなく、大抵の場合は出血してはじめて罹患したことに気づきます。

歯状線はその名のとおり歯のような凹凸があり、その凹部分は肛門陰窩と呼ばれています。
肛門陰窩は6個から11個ほどあり、深さは1mmほどです。
便が下痢の状態だとこの肛門陰窩に詰まり、細菌が溜まって炎症を起こします。
炎症によって膿が出て、さらに進行すると穴が深くなりやがて肛門の外側とつながってしまいます。
これが痔瘻ですので、患った際はすみやかに病院へ向かいましょう。

肛門はこれらのほかにも、肛門を閉じる役割を担っている括約筋、または網目状に広がりクッションになっている血管など、さまざまなもので構成されています。

男女における痔の違い

痔は性別に限らず誰にも起こり得る病気ですが、どのタイプの痔を患うかは男性と女性によって異なります。
便秘になりやすく、便が硬くなりがちな女性は排便時に肛門を傷付けてしまう可能性が高いです。
そのため男性よりも裂肛になりやすいです。
また妊娠すると大きくなった子宮が肛門を圧迫し、それによるうっ血が原因で痔核を患いやすくなります。
一方男性は痔瘻になりやすく、女性は患者全体の5%に留まっているのに対し男性は19%と4倍近いです。

なお性差だけでなく、腸の調子やストレスの有無、または生活スタイルによっても痔のなりやすさは変化しますので、痔から少しでも遠ざかりたい方は規則正しい生活を心がけましょう。

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