
HPV予防行動:男性はどう考えているのか?(原題:Preventative HPV Behaviours: What Do Males Think?)
セレナ・フィッツ ジェラルド ニコラ・ コーナリー ジョセフィン・ヘガティ
性医学ジャーナル、第14巻、Supplement_4b号、2017年5月、e248ページ、https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2017.04.232
公開日: 2017年5月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/14/Supplement_4b/e248/7021743?redirectedFrom=fulltext
Contents
はじめにと目的
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、男性の口腔咽頭がん、肛門がん、陰茎がんの原因因子です。HPVワクチン接種に加え、コンドームの正しい使用といった予防的な性保健行動は、HPV感染の発生率を劇的に低下させる可能性があります。本研究の目的は、若い男性のHPVワクチン接種、および性行為におけるコンドームの正しい使用と継続的な使用に関する態度、信念、行動意図を調査することです。
人口サンプル
男性参加者(18~28歳)。合計359名がオンライン調査に回答しました。
方法
このオンライン調査は、計画的行動理論(TPB)の主要構成要素に基づいて作成されました。HPV予防行動への参加意思の変動を説明する影響因子を特定するために、階層回帰分析を実施しました。
結果
参加者のうち、常にコンドームを使用しているのはわずか44%で、78%はオーラルセックスでコンドームを使用したことがありませんでした。HPVワクチン接種(M 6.13; SD 1.26)とコンドーム使用(M 5.94; SD 1.29)に対する肯定的な態度が確認されました。性的指向(β= 0.177, p<0.01)と社会的影響(β=0.519, p<0.001)は、男性のHPVワクチン接種の意思に関連する主要な影響因子でした。一方、交際状況(β=-.215, p<0.001)と態度(β=0.394, p<0.001)は、性行為においてコンドームを正しく、かつ一貫して使用する意思の最も重要な予測因子でした。