女性器でなく肛門へ男性器を挿入するアナルセックスは通常のセックスとはまた違った気持ち良さがあり、むしろこれじゃないと気持ち良くならないという方さえいるほどです。これは神経が肛門周りに集中しており、開発すれば十分に性感帯として機能し得るからだと言われています。また、挿入する側としても、女性器よりも入り口の締め付けが強い肛門はとても気持ちいいです。
一方、肛門はあくまで排泄器官であり、何かを挿入するためには作られていません。そのためしっかりと下準備しておかないと肛門や直腸に便が残り、挿入したときに漏れたり男性器の先端に付着してしまったりします。そうなったらせっかくのアナルセックスも興ざめです。パートナーとの甘いひとときを清潔に過ごすためにも、まずはしっかりとアナルを洗浄しておくことが求められます。そういったときに活躍するのが「肛門洗浄機」いわゆる「アナル・ドゥーシュ」です。
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アナル・ドゥーシュとは
イチジク浣腸を仕込んで全部出しておく、シャワーヘッドを外して肛門に水を注入するいわゆる「シャワ浣」を行うなど、肛門をきれいにする手段はいくつかあります。しかしイチジク浣腸を注入したとしても便が残る可能性はあり、シャワ浣に至っては水を入れすぎて腸内に溜まり、行為中に便混じりの水が漏れ出てしまうことさえあります。万全を期するなら肛門を洗浄するために作られたものを用いるべきです。
アナル・ドゥーシュはまさに肛門を洗浄するために開発された道具なので、これを使えばアナルセックスの準備も万端になるでしょう。
アナル・ドゥーシュからは水がやさしく出てきます。肛門に挿入しつつ水を注入すれば便が軟らかくなり、排便しやすくなります。水の力を借りて排便を起こすので、あまり便意がない場合でも洗浄することが可能です。さらに肛門括約筋もほぐれるので男性器が入りやすくなるというおまけさえあります。現在アナル・ドゥーシュは多くのアダルトショップで売られており、価格もさほど高くはないため購入は簡単です。
しかし使えるかどうかは人それぞれ
アナルセックスの必需品とも思えるアナル・ドゥーシュですが、いついかなるシーンでも活用できるわけではありません。たとえば裂肛や痔核などの肛門疾患を患っている方はアナル・ドゥーシュの使用を控えるべきです。肛門洗浄用のために作られた道具とはいえ肛門にとっては異物であることに変わりはないため、アナル・ドゥーシュを挿入したがために症状が悪化してしまう危険性があります。また、妊娠中の方も使用の際は注意してください。性器への挿入は胎児の負担になりかねないからアナルセックス、と思われるかもしれませんが、アナル・ドゥーシュを使ったことが原因で陣痛が促されてしまうことがあります。一方、便秘に悩んでいたり過敏性腸症候群を患っていたり、消化器系に問題を抱えている方の場合はアナル・ドゥーシュを使用しても問題はなく、むしろ腸内が清潔になるので都合が良いです。
よほどアナルセックスに手慣れている方でない限り、肛門へ何かを挿入する動作は日常的なものではありません。そのため、購入したアナル・ドゥーシュをいざ使おうとしてもうまくいかない可能性があります。心配な方はアナルセックスに備えて事前にいくらか練習しておくと良いでしょう。
アナル・ドゥーシュの使用頻度について
アナル・ドゥーシュによる便の排泄は体の自然な機能ではありません。あまりに使いすぎると通常時の便通に支障が出てしまうことがあります。また、頻繁に使用していると肛門が傷付きやすくなり、その傷から菌が入って感染症に陥ってしまう危険性さえあります。健康な体なくしては快適なアナルセックスは実現できません。パートナーと長く愛し合うためにもアナル・ドゥーシュの使用頻度には気を付けましょう。明確な基準はありませんが、基本的には週に1回程度、多くても2、3回なら大丈夫だと言われています。
アナル・ドゥーシュの詳しい使い方
アナルセックスの1、2時間前にアナル・ドゥーシュを使っておきましょう。シャワ浣より量は少ないとはいえど、アナル・ドゥーシュで注入した水が直腸に残る可能性は低くなく、それがしばらくしてから便として出てくることがあるからです。アナル・ドゥーシュを使って出して即アナルセックス、となると遅れてきた便が行為の最中に漏れ出てしまうことさえあります。可能であれば便を完全に出し切るまでトイレの中やその近くで待機しておきましょう。
もしアナル・ドゥーシュだけでなく肛門への挿入自体がはじめてであるならば、指やおもちゃなどを入れて予行練習しておくことをおすすめします。肛門へ何かが入る感覚は通常の生活ではまず経験しないものであり、慣れていないとアナルセックスどころではないからです。あまり奥まで入れなければ便は付着しないので、通常の排便後にいじってみると良いでしょう。
肛門を洗浄する前にはまずせっけんと水を用意し、アナル・ドゥーシュを洗っておきましょう。肛門は非常にデリケートな部位なので、不衛生な状態のアナル・ドゥーシュを挿入したことが原因で病気に発展することさえあります。しっかりと洗い、水気がなくなったらぬるま湯か食塩水を容器の中に入れましょう。この際、冷たい水は入れないほうが無難です。温度が低い液体が直腸に入るとお腹が冷えて、腹痛を起こしてしまう危険性があります。また、皮膚がやけどしかねないほどに熱いお湯も厳禁です。そのほか、漂白剤やオイルまたはアルコールなども使用しないでください。特にアルコールは絶対にいけません。直腸から吸収されたアルコールはただちに血液中へと取り込まれるため、経口摂取のときよりも急性アルコール中毒になるリスクが非常に高いです。場合によっては死に至り、実際にその例が報告されています。
容器に液体を満たしたらノズルを取り付け、先端に潤滑ゼリーやローションを塗ってください。女性器と違い、肛門は自然に濡れることはありません。そのため潤滑剤を使わずに何かを挿入することは非常に難しく、それでも無理に入れようとすると傷を付けてしまいます。なお、ノズルの先端ではなく肛門自体にゼリーやローションを塗ったほうがやりやすい場合はそちらで構いません。
アナル・ドゥーシュを入れる際の体勢は横向きか四つん這い、または片脚を上げつつなどがおすすめです。どれがやりやすいかは人によって異なるため、さまざまな体勢を試しましょう。自分に合った体勢であれば自然な状態でアナルを洗浄できるはずです。
ノズルの挿入は慎重に行いましょう。もし痛みを感じたらそこで止め、決して無理はしないでください。ノズルが肛門へ十分に入ったら容器を押し、内部の液体をすべて注入しましょう。その後すぐに出すのではなく10秒から15秒は我慢し、それから排出すると効果的です。
肛門から出てくる液体が透明になるまで、つまり肛門内に便がなくなるまで注入と排出を繰り返してください。大抵は2回ほどで完了しますが、個人差があり、さらに体調によっても変化するため、便器の中を確認しつつ洗浄回数を決めましょう。
使い終わったアナル・ドゥーシュは容器とノズルに分解し、すぐにせっけんと水で洗ってください。便がなくても肛門や直腸には多くの菌が常在しており、挿入したものを放置しておくとそれらが繁殖してしまいます。また、洗浄の前後には手を洗うことも必須です。特に洗浄後の手は目に見えずとも非常に汚れており、そのままアナルセックスに移るとベッドやパートナーを汚してしまいます。
さまざまなアナル・ドゥーシュがある
肛門洗浄器具としての知名度が上がるにつれ、さまざまなタイプのアナル・ドゥーシュが作られるようになりました。やわらかくて曲がりやすいシリコン製だから肛門を傷付けにくいもの、またはノズルがアナルビーズのようになっていて性感を刺激してくれるものなど、多種多様なアナル・ドゥーシュが現在では販売されています。ぜひ自分にあったアナル・ドゥーシュを見つけ、そして快適なアナルセックスライフを送ってください。