性行為の際に、膣ではなく肛門に陰茎を挿入する行為を肛門性交(アナルセックス)と言います。膣を持たない男性同士や男女間でも行われている行為で、膣での性行為に比べるとリスクを伴います。
肛門性交を行うことで、性感染症に感染するリスクが高まるとともに、肛門の筋肉を損傷することで便失禁になってしまう危険性もあります。
この記事では、肛門性交のリスクと便失禁について、便失禁のHIFU(ハイフ)治療をご紹介します。
肛門性交による便失禁にお悩みの方は、是非参考にしてみて下さい。
Contents
肛門性交(アナルセックス)のリスク
肛門は、膣や口と違い物理的な刺激が想定されていないため、傷つきやすくできています。また、傷ついた箇所からウイルスの侵入を簡単に許してしまうため、ウイルスに感染しやすくなっています。
通常の性行為と比べて、危険性の高い肛門性交のリスクについてご紹介します。
性感染症
肛門性交は、通常の性行為と比べると精液が直接肛門や腸内に達することになります。肛門や腸の粘膜は傷つきやすいうえに、膣と違い狭い肛門を経由するため出血を伴いやすく、傷口からウイルスに感染する可能性が高い行為です。
肛門性交で感染する可能性のある性感染症には以下のような病気が挙げられます。
- HIV
- B型肝炎
- 梅毒
- 尖圭コンジローマ
- クラミジア
このような性感染症に感染してしまった場合は、放っておいても自然治癒することはないため、必ず専門のクリニックの受診で治療することが必要になります。
特にHIVウイルスは、現在治癒する方法がないため、一度感染してしまうとエイズの発症を遅らせることはできても、抑えることができません。
このような性感染症を防ぐためには、肛門性交の際必ずコンドームを着用することです。コンドームは妊娠を防ぐためだけのものではなく、性感染症を防ぐ役割もあります。
また、肛門性交中にコンドームが破けてしまうといったトラブルも多いため、少し厚めのコンドームを使用することをおすすめします。
便失禁
肛門には肛門括約筋(こうもんかつやくきん)と呼ばれる筋肉があり、肛門括約筋によって粘膜がリング状に締め付けられ、内腔を閉ざしていることで便失禁を防いでいます。
肛門性交によって、肛門括約筋の筋肉組織を損傷してしまうことで、便失禁を起こしてしまう可能性があります。
また、その状態は肛門性交が頻繁に行われたり、長期に行われることで肛門括約筋の筋肉組織の障害が慢性化してしまい、結果的に便失禁を慢性化させてしまう可能性があります。
便失禁とは
便失禁は、無意識または自分の意思に反して肛門から便が漏れる状態です。肛門括約筋が損傷を受けている状態だと、この便失禁を招く恐れがあります。
2017年2月に日本初の便失禁診療ガイドラインが刊行され、専門医だけでなく内科や産婦人科での診療もできるようになった便失禁ですが、一体どのような病気なのでしょうか?
便失禁について詳しくご紹介します。
切迫性便失禁と漏出性便失禁
便失禁は症状の現れ方によって大きく3つのタイプに分けることができます。それぞれ以下でご紹介します。
切迫性便失禁
切迫性便失禁とは、突然強い便意を感じ、トイレまで我慢することができずに便を漏らしてしまうというものです。
肛門括約筋の衰えや末梢神経の障害、直腸で便を貯める機能の低下などが原因として挙げられ、加齢による肛門括約筋の衰えによっても生じる可能性があります。
漏出性便失禁
漏出性便失禁とは、便意を一切感じないにもかかわらず、自分の意思に反して便が漏れてしまうというものです。
神経の障害で直腸に便が入り込んだ際の刺激がうまく伝達できなかったり、直腸の感覚低下、肛門括約筋のゆるみなどによって引き起こされます。
混合性便失禁
切迫性便失禁と漏出性便失禁の両方の症状を併発する場合は、混合性便失禁となり、便漏れ患者の35%は両方のタイプを発症すると言われています。
治療方法
治療方法は通常保存的治療から始め、十分な効果が得られない場合は外科的治療が行われます。
以下は、便失禁の主な治療方法です。
- 生活習慣の改善
- 骨盤底筋体操
- 薬による治療
- バイオフィードバック療法
- アナルプラグ
- 大腸の洗浄
- 順行性洗腸法
- 肛門括約筋形成術
- 有茎薄筋移植術
- SNM(仙骨神経刺激療法)
- HIFU(ハイフ)治療
この中でも欧米で20年前から便失禁に対する有効な治療方法として実施されていたというのが、SNM(仙骨神経刺激療法)です。
排便に関連した神経を心臓のペースメーカーのような小型の刺激装置で継続的に電気刺激して、症状の改善を図るという治療方法です。
しかし、SNM(仙骨神経刺激療法)は推奨度Aとされているものの、2回の手術が必要で、高額な医療費の問題もあります。
肛門性交による肛門括約筋の損傷時には、HIFU(ハイフ)治療が有効で、一度の治療で高い効果を期待することができます。
便失禁のHIFU(ハイフ)治療
HIFU(ハイフ)治療とは、低音波のエネルギーを皮膚や粘膜にダメージを与えることなく、皮膚や粘膜から4.5mmの深さまで伝達する切らない治療です。
顔面のリフトアップや痩せ身、産後の膣縮小などに使われる治療です。
ここからは、HIFU(ハイフ)治療について詳しくご紹介します。
HIFU(ハイフ)治療とは
婦人科や泌尿器科で尿失禁や骨盤臓器脱の治療として用いられるHIFU(ハイフ)ですが、便失禁にも効果が期待できます。
肛門内と肛門周辺にレーザーを照射することで、骨盤底筋を刺激して便失禁を改善することができます。
肛門括約筋に直接刺激を与えることで、数々の便失禁患者の症状改善をしています。
治療の手順
HIFU(ハイフ)治療の手順は以下のようになります。
- うつ伏せになり、照射前に肛門周辺に麻酔クリームを塗って痛みを感じないようにします。
- 肛門内、肛門周辺皮膚にレーザーを照射します。
レーザー照射は約30分で終了し、すぐに日常生活に戻ることが可能です。稀に排便時にヒリヒリすることもありますが、心配はいりません。
知らないうちに便が漏れたり、下着が汚れてしまっているという便失禁の症状に悩まされている方は、簡単に終わるHIFU(ハイフ)治療がおすすめです。
治療の回数と効果
効果が現れるまで個人差がありますが、6ヵ月から1年ほどかかります。症状が重い方は何度か回数を重ねてレーザーを照射するのがおすすめです。
症状に合わせて4回以上行う場合もあり、治療の現れ方にも個人差があるものの、治療をした人の96%が便失禁の症状が改善されたというデータもあり、今後効果が期待できる治療法です。
HIFU(ハイフ)治療と合わせて骨盤底筋群体操を取り入れることで、高い効果を感じることができます。
yoniHIFUlinearでのHIFU治療
HIFU治療が優れている点についてご説明しましたが、実は今まで肛門のHIFU治療は一般的ではありませんでした。
尿漏れ・便漏れのHIFU治療ができる世界初のWハイフ治療機器がyoniHIFUlinearです。
顔や肌などの治療にも使えますが、カートリッジを交換すると腟や肛門の治療に対応することが可能です。
肛門用HIFUのカートリッジは、1.5mmの深さまで熱を伝えることができます。
また、肛門用カートリッジの直径は18mmで、肛門を傷つける心配もありません。
萎縮性腟炎や大陰唇のたるみなどの治療にも最適。
最近尿漏れや便漏れなど、下半身のゆるみに困っているという方は是非yoniHIFUlinearでの治療を検討されてはいかがでしょうか。
https://chitsu.media/yonihifulinear/
まとめ
肛門性交のリスクと便失禁について、便失禁のHIFU(ハイフ)治療をご紹介しましたが、参考になりましたか?
肛門性交は非常にリスクの高い行為です。性感染症の危険があるだけではなく、便失禁になってしまう恐れもあります。
性感染症の予防はコンドームを使うことで可能となりますが、便失禁に関しては予防法はないため、肛門性交を行う際にはなるべく刺激を与えすぎないよう注意しましょう。
また、便失禁の治療にはHIFU(ハイフ)が効果的です。
通常膣の引き締めや尿漏れ、骨盤臓器脱の治療で使われる医療用HIFU(ハイフ)ですが、便失禁にも非常に効果的な治療法です。
便失禁に悩んでいるという方は、治療法の一つとしてHIFU(ハイフ)治療を検討してみてはいかがでしょうか?