189のアナルセックスの習膣慣と直腸のエロスゾーン: Anatomic Questionnaire Based Study (原題:189 Anal Sex Practices and Rectal Erogenous Zones: An Anatomic Questionnaire Based Study)
A. ウォルトン、J・ステルマー、E・カーター、E・デュラルデ、D・アイザックソン、M・ザリズニャク、M・ガルシア
The Journal of Sexual Medicine, Volume 19, Issue Supplement_1, April 2022, Page S96, https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2022.01.202
発行:2022年4月1日
Contents
はじめに
アナルセックスの普及率、快感、エロジナスゾーンについて調査する研究は不足している。
目的
受容性肛門性交(RAI)(例:パートナーが肛門にペニス、指、舌、玩具など自分の一部を挿入する場合)を問う横断的研究アンケートの結果を報告する。
調査方法
匿名のオンライン調査プラットフォーム(Qualtrics)を使用し、回答者のRAIの経験について問い合わせた。RAIを受けたことがあると答えた回答者には、RAIでオーガズムを得る能力について質問した。さらに、直腸を4つの象限に分けた解剖学的なイラストを見せ、「セックス中に触られると気持ちいい」と感じる部位を指定するよう求めました。回答者のデモグラフィックを収集し、性自認、年齢、セクシュアリティ別にデータを分析するために使用した。シスジェンダー男性(CM)とシスジェンダー女性(CW)の統計的差異を評価するために、カイ二乗検定を使用した。統計的に有意な差は、P<0.05の場合に存在した。
結果
CM489名(平均年齢±SD、46.3±17.5歳)、CW501名(48.1±16歳)がアンケートに回答した。比較分析の結果、CMと比較してCWはRAIを受けたことがあると回答する割合が有意に高かった(34% vs 24%、p=0.00181)。年齢別では、中年のCW(40-59歳)はRAIを支持する傾向が有意に高く、高齢のCM(60歳以上)は支持する傾向が有意に低かった(それぞれ41%対20%、p=0.00122)。セクシュアリティ別:両性具有CM(73%)、同性愛CM(40%)、同性愛CW(41%)は、RAIを行うことを報告する傾向が有意に高く、異性愛CM(18%)はそれを支持する傾向が有意に低かった(p<0.00001)。オーガズムを得る能力別 CMはCWと比較して、RAIのみでオーガズムを得ることを支持する傾向が有意に高かった(それぞれ38.5% vs 18.6%, p<0.001)。エロジナスゾーンの位置:CMとCWは、RAI中に触れたときに快感を覚える部位として、直腸の表層部を選択する頻度が深層部と比較して高かった(39% vs 14.6%)。また、直腸の前面が後面よりも多く選択された(36.6% vs 28.3%)。
結論
今回の調査結果から、アナルセックスは年齢、性別、性自認の違いを超えて、多くの成人が実践していることがわかりました。また、CM、CWともに直腸の表層部からの快感を訴える人が多い。これらの知見は、患者の性的満足度を向上させるためのRAIの実践を解明する上で有用であると考えられる。