TAGS:
CATEGORY:

MSMにおける割礼のHIV防御効果に対するアナルセックスの役割の影響

投稿日:2023年7月24日 更新日:

MSMにおける割礼のHIV防御効果に対するアナルセックスの役割の影響

MSMにおける割礼のHIV防御効果に対するアナルセックスの役割の影響 (原題:Impact of Anal Sex Role on the HIV Protective Effect of Circumcision in MSM)
H. 銭、Y.ルアン、Y.リュー、H.シュピーゲル、L.イン、D.リー、B.シェパード、Y.シャオ、S.ヴァームンド、D.ミラム
The Journal of Sexual Medicine, 13巻, Issue Supplement_1, May 2016, Page S25, https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2016.02.054
発行:2016年5月1日

目的

自発的な医療的男性割礼は男性のHIV異性間感染のリスクを減少させるが、男性から男性への性感染における性的体位の影響は不明である。本研究では、男性と性交渉を持つ男性(MSM)集団におけるHIV有病率を、対象者が主に挿入性、受容性、または汎用性のある肛門性交を行ったかどうかで層別化して検討した。

材料と方法

中国の北京で1155人のMSMボランティアを募集した。登録時の参加者のうち、既知の血清陽性者は242人、HIV感染状態不明の者は913人であった。参加者全員の血清ステータスが確認された。割礼の有無は性器検査と自己申告で評価し、肛門性役割については質問紙面接で評価した。

結果

挿入的アナルセックスを主に行うMSMにおいて、割礼を受けている男性は、割礼を受けていない男性に比べてHIV感染のオッズが62%低かった(aOR、0.38、95%CI、0.09-1.64)。肛門性交の体位が主に受容性または万能性であった男性において、割礼を受けている男性は、割礼を受けていない男性に比べてHIV感染のオッズが46%低かった(aOR、0.54、95%CI、0.25-1.14)。割礼を受けていない男性で、肛門性交の体位が万能性または主に受容性であると報告した人と比較して、割礼を受けていて挿入性交を実践していると報告した人のリスクは85%低かった(aOR、0.15;95%CI、0.04-0.65)

-医療情報

執筆者:

関連記事

多様性とHIV脆弱性: オーストラリアのゲイ男性における挿入性肛門性交と受精性肛門性交の割合の調査

多様性とHIV脆弱性: オーストラリアのゲイ男性における挿入性肛門性交と受精性肛門性交の割合の調査

多様性とHIV脆弱性: オーストラリアのゲイ男性における挿入性肛門性交と受精性肛門性交の割合の調査(原題:Versatility and HIV Vulnerability: Investigatin …

ゲイ男性のアナルポジショニング。ボトムは本当に多いのか?Tbornottb調査: 男性8,755人を対象とした調査

ゲイ男性のアナルポジショニング。ボトムは本当に多いのか?Tbornottb調査: 男性8,755人を対象とした調査

ゲイ男性のアナルポジショニング。ボトムは本当に多いのか?Tbornottb調査: 男性8,755人を対象とした調査 (原題:(77) ANAL POSITIONING IN GAY MEN. ARE …

産褥期の肛門括約筋損傷女性における性機能。分娩様式による分析

産褥期の肛門括約筋損傷女性における性機能。分娩様式による分析

産褥期の肛門括約筋損傷女性における性機能。分娩様式による分析 (原題:Sexual Function in Women with Obstetric Anal Sphincter Injuries i …

強制的な肛門性交と精神病理、夫婦間の苦痛、非性的暴力の関連性

強制的な肛門性交と精神病理、夫婦間の苦痛、非性的暴力の関連性

強制的な肛門性交と精神病理、夫婦間の苦痛、非性的暴力の関連性 (原題:Associations Between Coerced Anal Sex and Psychopathology, Marita …

肛門がんの治療を受けた男性同性愛者の生活の質と性的機能:顧みられない集団を対象とした前向き試験

肛門がんの治療を受けた男性同性愛者の生活の質と性的機能:顧みられない集団を対象とした前向き試験

肛門がんの治療を受けた男性同性愛者の生活の質と性的機能:顧みられない集団を対象とした前向き試験(原題:Quality of Life and Sexual Function of Men Who Ha …