
性器の自己イメージ、身体イメージ、性行動を用いて女子大生の婦人科検診行動を予測する (原題:Using Genital Self‐Image, Body Image, and Sexual Behaviors to Predict Gynecological Exam Behaviors of College Women)
アンドレア・L・デマリア博士 、 アリアン・V・ホルブ博士、CHES、OTR 、 デビー・ハーベニック博士(MPH)
性医学ジャーナル、第8巻第9号、2011年9月、2484~2492ページ、https://doi.org/10.1111/j.1743-6109.2011.02379.x
公開日: 2011年9月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/8/9/2484/6844717?redirectedFrom=fulltext
Contents
導入
婦人科検診には多くのメリットがあるにもかかわらず、十分に活用されていないのが現状です。女性が婦人科検診を受けるかどうかの判断は、性器のイメージ、身体イメージ、性行動など、様々な要因に左右される可能性があります。
目的
この研究の目的は、便宜的に選ばれた女子大生のサンプルにおいて、性器の自己イメージ、身体イメージ、性行動が婦人科検診での行動を予測するかどうかを評価することであった。
方法
南部の大規模大学の健康関連コースに在籍する女子学生からデータを収集し、合計450件の回答済み調査票を回収しました。
主要評価項目
参加者の特性分析には記述統計が用いられました。信頼性分析は、研究で使用された尺度の内的一貫性を評価するために実施され、信頼性の指標としてクロンバックのα係数が用いられました。予測判別分析(PDA)は、女子大生の婦人科検診行動を予測するのに最も適した予測因子、または予測因子群を特定するために用いられました。
結果
PDAから得られるヒット率は、分類関数によって正しく予測された症例数を示しており、ヒット率が高いほど予測能力が高いことを示しています。婦人科検診行動を最も予測する変数は、(i)過去3ヶ月以内に腟性交(VI)パートナーがいたこと(68.2%)、(ii)VIパートナーがいたことと組み合わせた性器の自己イメージ(68.2%)、(iii)過去3ヶ月以内にVIパートナーがいたことと肛門性交(AI)パートナーがいたこと(68.2%)、(iv)性器の自己イメージ、VI、AIの組み合わせ(68.2%)。
結論
本研究では、VI行動が婦人科検診行動の主な予測因子であることが判明しました。女性が定期的な婦人科検診を受けるという決断に影響を与える要因を理解することは、医療従事者がこの予防的健康対策における制約要因に対処する上で重要です。