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貫通性肛門性交には高い軸負荷力が必要かもしれない

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貫通性肛門性交には高い軸負荷力が必要かもしれない

貫通性肛門性交には高い軸負荷力が必要かもしれない(原題:Penetrative anal intercourse may require high axial loading forces)
The Journal of Sexual Medicine, 21巻, 1号, 2024年1月, 40-43ページ,https://doi.org/10.1093/jsxmed/qdad156
発行:2023年11月27日

Contents

背景

肛門性交の生涯有病率が増加しているにもかかわらず、肛門性交中の膨張式陰茎プロテーゼ使用の安全性や肛門挿入に必要な力についてはほとんど知られていない。

目的

肛門挿入に必要な力を明らかにすることを目的とした。

方法

デジタルフォースゲージ装置を、米国の平均的な男性の陰茎の長さと胴回りのシリコン製陰茎に固定し、6人の男性参加者の肛門管に挿入し、1人当たり合計5回測定した。挿入時の最大軸力が記録された。その後、参加者は、人口統計学的情報と過去の受容性肛門性交の経験を引き出す調査に回答した。

結果

成果測定は、フォースゲージを肛門管に挿入する際に記録された力とした。

結果

肛門挿入時に記録された最大力の中央値は26.5N(2.7kg;範囲:16.1~51.7Nまたは1.64~5.27kg)であった。受容性肛門性交を月に1回以上行う参加者は、受容性肛門性交の頻度が低い参加者(41.6Nまたは4.24kg)よりも最大力の中央値(25.7Nまたは2.62kg)が小さい傾向があった。

臨床的意義

腟挿入に必要な力と比較して、肛門挿入力は陰茎にさらなる機械的ストレスを与える可能性がある。

長所と限界

この研究は、主にサンプル数が少ないことと、肛門への挿入に使用する器具のサイズと硬さが1つであることに限界があるが、ここで示された結果は、我々の知る限り、肛門への挿入に必要な力に関する初めての報告データである。

結論

肛門挿入に必要な力は腟挿入に必要な力を上回ったため、臨床医は肛門性交のための膨張式陰茎プロテーゼの安全な使用について患者に注意深くカウンセリングする必要があるかもしれない。

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