オーストラリアのゲイおよびバイセクシュアル男性の性的出会いにおける男らしさ、女らしさ、性的嗜好について(原題:Masculinity, Femininity, and Sexual Preferences in Sexual Encounters Among Australian Gay and Bisexual Men)
ジャーナル・オブ・セクシュアル・メディスン』14巻4号付録_4b、2017年5月、ページe250、https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2017.04.241
掲載2017年05月01日(木)
背景
ゲイおよびバイセクシュアル男性(GBM)の間では、男らしさまたは女らしさ(M/F)に関する知覚がパートナーの嗜好や性行動に影響を及ぼすと推定されている。我々は、GBMの性的出会いにおけるM/F知覚の役割について調査した。
調査方法
2016年、1843人のオーストラリアのGBMが性的パートナーに関するオンライン調査に回答した。自己評価によるM/Fは「非常に女性的」から「非常に男性的」までの6段階評価であった。
調査結果
平均年齢は34.8歳。過去6ヵ月間に、45.8%がカジュアルなパートナーとの肛門性交を報告した: 36.9%が受容性、30.1%がコンドームなし(CLAIC)。52.3%が男性的、7.0%が女性的であった。回答者全体の46.3%が男性的な男性に「とても魅力を感じる」のに対し、女性的な男性に同様に魅力を感じるのはわずか2.4%であった。自分をより男性的だと評価した参加者は、自分が男性的だと思う男性により強く惹かれた(p<0.001)。自分を女性的と評価した参加者は、女性的な男性により惹かれたが、それでも42.1%はそのような男性には惹かれなかった。参加者自身が認識しているM/Fは、CLAIC中も含め、全体的に肛門性交中の性的体位とは関連していなかった。