ブライアン・ドッジ（PhD）、ヴァネッサ・シック（PhD）、デビー・ハーベニック（PhD）、MPH、マイケル・リース（PhD）、MPH、ステファニー・A・サンダース（PhD）、J・デニス・フォーテンベリー（MD）、MS
ジャーナル・オブ・セクシュアル・メディシン、第11巻、第10号、2014年10月、2396-2405ページ、https://doi.org/10.1111/jsm.12640
発行：2014年10月01日
Contents
はじめに
陰茎肛門性交時のコンドーム使用に伴うヒト免疫不全ウイルスのリスク低減や、直腸用マイクロバイシドの送達に潤滑剤が使用される可能性という文脈以外で、ゲイおよびバイセクシュアル男性の潤滑剤使用を検討した先行研究はほとんどない。ゲイおよびバイセクシュアル男性の潤滑剤使用を検討する研究の大部分は、参加者の募集にコンビニエンスサンプリング戦略を採用している。さらに、ほとんどの研究は、ゲイ男性とバイセクシュアル男性を "ゲイおよびバイセクシュアル男性 "という1つのカテゴリーに分類している。
目的
本研究の目的は、自称ゲイおよびバイセクシュアル男性の全国代表サンプルにおける潤滑油の使用率および関連因子の全体像を明らかにすることである。潤滑剤の使用頻度、潤滑剤を使用する理由、潤滑剤使用に対する認識については、ゲイおよびバイセクシュアル男性のサブサンプルについて別々に調査した。
調査方法
データは、2012年National Survey of Sexual Health and Behaviorのもので、米国の18歳以上の女性および男性の全国代表確率サンプルを対象にオンライン質問票を実施した。
主要評価項目
測定項目は、人口統計学的特徴、最近および生涯の市販潤滑油の使用、特定の性行為における潤滑油の使用、潤滑油の使用頻度、および性行為における潤滑油使用の理由であった。
結果
ゲイとバイセクシュアルの男性参加者の90％以上が、生涯のルブリカント使用を報告した。特に25～29歳の男性において、パートナーとの性行為時に使用するのが最も一般的であった。最も多く報告された潤滑剤使用の理由は、肛門性交時の快適性を高めるため、好奇心、セックスをより快適にするためなどであった。
結論
米国のゲイおよびバイセクシュアル男性の多くは、アナル性交に限らず、幅広い性行為を高めるために潤滑剤を使用したことがある。この研究から得られた知見は、ゲイ・バイセクシュアル男性やその他の伝統的に十分なサービスを受けていない公衆衛生集団のセクシュアルヘルスを理解し促進しようとする臨床医やその他の医療従事者にとって有益であろう。
