プエルトリコにおける成人の性行動: 人口に基づく研究 (原題:Sexual Behaviors Among Adults in Puerto Rico: A Population‐Based Study)
アナ・パトリシア・オルティス(PhD)、マリーヴェリッセ・ソト=サルガド(MS)、エリック・スアレス(PhD)、マリア・デル・カルメン・サントス=オルティス(PhD)、ギジェルモ・トルトレロ=ルナ(PhD)、シンシア・M・ペレス(PhD)
性医学ジャーナル、第8巻、第9号、2011年9月、2439-2449ページ、https://doi.org/10.1111/j.1743-6109.2011.02329.x
発行:2011年9月1日
Contents
はじめに
米国における性行動と規範の変化を考慮すると、性行動に関する最新かつ代表的なデータが必要であり、特に性別、年齢、人種・民族の違いに関心がある。
目的
ヒスパニック系およびプエルトリコのデータが限られていることから、プエルトリコの21~64歳の成人の性的に活発なサンプル(n=1,575)における性行動のパターンと特徴について記述した。
主要アウトカム指標
本研究の主なアウトカム指標は、性交渉開始年齢、性交渉パートナー数、腟・肛門性交、オーラルセックスなどの性行動である。
方法
PRにおける集団ベースの横断調査(2005~2008年)のデータを分析した。生涯および過去12ヵ月間の性行動の有病率および特徴を年齢層別、性別に記述した。
結果
全体では、参加者の96.8%、81.6%、60.9%がそれぞれ腟
、オーラル、アナルセックスの経験があり、23.7%が調査対象の性感染症のいずれかに血清陽性であった。性交渉の開始が15年以下であったのは男性の37.8%、女性の21.4%であり、生涯に7人以上の性的パートナーがいたと報告したのは男性の47.9%、女性の13.2%であった。女性の約3%、男性の約6%が同性間の性行為を報告し、強制的な性交渉の経験は女性の9.6%、男性の2.5%が報告した。性交渉の開始は15年以下が21~34歳(男性41.4%、女性33.6%)に多く、それ以上の年齢層に比べ多かった。男性では生涯の性的パートナーの数が7人以上であることは年齢群間で同様であったが、この行動は高齢の女性コホートでは減少した。男女ともに、オーラルセックスとアナルセックスの有病率も高齢者コホートで低かった。
結論
本研究は、保健医療専門家がPR集団の性実践とニーズを理解するのに役立つ重要な情報を提供する。