2006年から2010年の全米家族成長調査における女性における異性間アナルセックスの相関関係(原題:Correlates of Heterosexual Anal Intercourse among Women in the 2006–2010 National Survey of Family Growth)
The Journal of Sexual Medicine、第12巻、第8号、2015年8月、1746~1752ページ、
発行:2015年8月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/12/8/1746/6966718?redirectedFrom=fulltext
Contents
はじめに
異性間アナルセックス(HAI)は米国の女性の間では一般的である。受動的なアナルセックスはHIVのリスク要因として知られているが、米国におけるHAIの頻度と分布に関するデータは不足している。HAIの場合、コンドーム使用率は膣性交よりも低いものの、コンドームの有無によるHAIの関連性についてはほとんど知られていない。
目的
この研究の目的は、米国の性活動のある生殖年齢の女性における最近(過去12ヶ月間)および生涯の性行為感染症について記述し、コンドームの使用の有無による性行為感染症にかかる女性の特性を明らかにすることである。
方法
2006年から2010年の全米家族成長調査で肛門性交のデータが入手可能な15歳から44歳までの異性愛者の女性10,463人のサンプルを分析した。
主要評価項目
加重二変量および多変量解析を用いて、HAIの有病率と関連要因を特定した。主要評価項目は、生涯におけるHAI、最近(過去12ヶ月間)のHAI、および直近のHAIにおけるコンドーム使用であった。
結果
サンプルでは、13.2%の女性が最近HAIを経験しており、36.3%が生涯にHAIを経験していた。人種、民族、宗教を問わず、すべての女性が最近のアナルセックスを報告していた。コンドームの使用は、直近の膣性交よりも直近のアナルセックスの方が一般的であった(28% 対 16.4%、P < 0.001)。多変量解析では、直近の性感染症の関連因子として、教会への出席頻度が少ないこと、初交年齢が若いこと、複数の性的パートナーを持つこと、オーラルセックスの経験があること、望まない妊娠の経験があること、性感染症の治療歴があること(すべてP < 0.05)が挙げられた。生涯にわたる HAI の相関関係は同様であり、これに高齢、高等教育、高収入、薬物使用歴(すべてP < 0.05)が加わった。
結論
あらゆる年齢と人種の女性が、医療従事者が認識しているよりも高い割合で HAI に罹患している。コンドームの使用率は膣性交に比べて HAI では著しく低く、これらの女性は性感染症に感染するリスクにさらされている。